興福寺五重塔は、高さ50.1メートルを誇り、京都の東寺五重塔(約54.8メートル)に次ぐ日本第2位の高さを誇る国宝の木造塔です。
その歴史は奈良時代、神亀7年(730年)に聖武天皇の皇后である光明皇后が発願し建立したことに始まります。藤原氏の隆盛とともに歩んできた興福寺のシンボルでしたが、落雷や兵火などにより歴史上5回もの焼失と再建を繰り返してきました。
現在立ち並ぶ塔は、室町時代の応永33年(1426年)に再建された6代目の建築です。奈良時代の建築様式を踏襲しつつ、中世の大胆で力強い木組みの美学が融合した傑作であり、均整の取れたプロポーションと重厚な軒の出は古都・奈良の美の極致と称されています。