単に人間にとって心地よい空間を作るだけでは、現代の公園として落第点と言わざるを得ない。いま先進的な現場で取り組まれているのは、一度失われた生態系ネットワークを都市のど真ん中に再構築するプロジェクトだ。
護岸をコンクリートで覆うのではなく、多摩川の石や地元の植生を活かした自然護岸へ改修することで、水生昆虫や小型魚類が繁殖しやすい環境が整えられた。その結果、カワセミの飛来やホタル、メダカの定着が確認される事例が各地で相次いでいる。子どもたちが日常的に生き物と触れ合い、環境教育の場として機能することは、都市の次世代に向けた不可欠な投資と言えるだろう。