縦読みの解読にとどまらず、ネットユーザーたちの目線は二人の身の回りの所持品や投稿写真の背景へと向けられた。同系統のブランドキャップ、デザインが酷似したタオル、室内に映り込んだ家具の配置。これら「匂わせ」と呼ばれる共通項が次々と切り取られ、比較画像としてネット上に流布した。
デジタル画像の解析や位置情報の突き合わせなど、一般ユーザーによる捜査ごっこは加速度を増していった。だが、提示された「証拠」とされるものの多くは、偶然の一致や主観的なこじつけの域を出ないものも少なくない。それでも一度「疑惑」のフィルターがかかると、あらゆる日常の一コマが深読みの対象に変わってしまうという、SNS特有の集団心理の危うさが露呈した。