華やかな経歴の一方で、彼の後半生は度重なる健康の危機との闘いでもあった。がんの発症や肺気腫など、幾度も試練が彼を襲った。その絶望の淵で、常に傍らに立ち、彼を鼓舞し続けたのが妻の森下愛子だった。
彼女は自身の女優活動をセーブしてまで夫の闘病生活を支え、栄養管理からメンタルケアまで徹底して尽力した。過酷なリハビリに心が折れそうになる夫に対し、時に優しく、時に力強く寄り添い続けたエピソードは、知る者の心を打つ。病を乗り越えて再びマイクの前に立つことができたのは、妻の深い愛と献身があったからに他ならない。