大須陵苑で生じた混乱は特異な例外ではなく、全国で相次ぐ屋内型納骨堂トラブルの典型的な縮図といえます。北海道札幌市で社会問題化した御霊堂元町の経営破綻をはじめ、多額の初期投資を前提とする施設は、販売が鈍化した途端に急激な資金ショートを引き起こす宿命を背負っています。伝統的な寺院墓地と何が異なっていたのか、客観的な指標で比較検証します。
自動搬送式納骨堂は、ビルの中に立体自動倉庫のようなシステムを組み込み、限られた床面積に数千基もの遺骨を収蔵するモデルです。完売すれば莫大な利益を生む反面、空室率が高止まりすれば、毎月の電気代・保守契約費・システム更新積立金がすべて赤字として跳ね返ってきます。大須陵苑の場合、過大な売上予測をもとに巨額融資を実行した結果、返済原資を確保できなくなったことが客観的データからも読み取れます。