一方で、新井浩文の逮捕以降、彼が出演した数々の名作が配信停止やDVDの廃盤といった措置に追い込まれた。この問題は、日本の映画界において「出演者の不祥事と作品の芸術的価値をどう切り離すか」という議論を再燃させるきっかけとなった。
特に『ヒミズ』や『私の男』といった、日本映画史に残るべき傑作が、一人の犯罪によって観る機会を奪われることに対する映画ファンの怒りと悲しみは深い。2026年現在でも、一部のプラットフォームでは配信が再開されているものの、依然としてその取り扱いはデリケートなままだ。作品は誰のものなのか、という問いは今も解決していない。