冷戦が終結し、ハイブリッド戦やサイバー空間での情報戦が激化した2026年の安全保障環境において、別班は現在どうなっているのか。公式には「過去も現在も存在しない」という防衛省のスタンスに変わりはない。
防衛省内には現在、正規の総合情報機関として情報本部(DIH)が整備され、電波情報(SIGINT)や衛星画像情報(IMINT)の収集力は飛躍的に向上した。しかし、衛星やAIでは決して把握できない「最高権力者の真の意図」や「秘密協定」を暴くには、現場に潜入する人間によるヒューミントが不可欠だ。かつての非公式な別班組織は、発覚リスクを抑えるため組織改編され、防衛体制の深部へとさらに高度に秘匿化・統合されたと見るのが自然だろう。