クリエイターコミュニティやSNS上で行われた素材利用に関する定性調査では、現場のデザイナーや個人クリエイターから非常にリアルな課題感が寄せられています。特に無料配布されている素材に対しては、一見クオリティが高く見えても実際のレイアウト作業で使いにくいという意見が散見されます。
都内のWeb制作会社に所属するアートディレクター(32歳)は次のように証言しています。
「無料素材サイトで見かける可愛いロールケーキは、皿やテーブルクロスまで一体化して描かれているものが多く、切り抜きの手間がかかるのが難点でした。最近は最初からロールケーキイラスト透過PNGとしてオブジェクト単体で書き出されているものが実務では圧倒的に重宝されます。特にトッピングのイチゴやミントの葉がレイヤー分けされている素材は、レイアウトの微調整が効くため重宝しています」
また、個人で洋菓子店のブログやSNSを運営する運用担当者からは、「AI生成ツールで出力されたスイーツイラストは、一見綺麗だがスポンジ生地の巻き方が物理的にあり得ない構造になっていたり、クリームの渦が途中で消えていたりすることが多い。プロのイラストレーターが構造を理解して描いたロールケーキ断面イラストでないと、スイーツ好きのフォロワーから違和感を指摘されてしまう」という、リアリティへのこだわりを重視する生の声が上がっています。