結論から述べると、職人気質の正しい読み方は「しょくにんかたぎ」です。現代の主要な国語辞典(『広辞苑』『大辞林』『三省堂国語辞典』など)においても、見出し語として正式に採録されているのは「職人気質(しょくにんかたぎ)」となります。
職人気質の本来の意味は、「職人特有の気質や性格。自分の技術に誇りと信念を持ち、金銭や損得勘定、利害関係に惑わされず、納得のいくまで頑固に良いものを作り上げようとする実直な性質」を指します。江戸時代から続く日本のものづくり文化や町人文化の中で培われた、強い自負とプライドを表す敬意の込められた表現です。
一方で、「しょくにんきしつ」という読み方も完全に誤りとして排除されているわけではありません。近年では言葉の誤読が一般化し、辞書によっては「しょくにんきしつ」を引くと「→しょくにんかたぎを見よ」と誘導する補足が掲載されるケースも増えてきました。しかし、改まった場やビジネスシーンで知的な印象を保つためには、「しょくにんかたぎ」と発音するのが鉄則です。