SNSや美容系口コミサイトに投稿された膨大なレビューや、百貨店カウンターで日々顧客の悩みに向き合う美容部員(BA)へのヒアリングを分析すると、多くの人が共通の「落とし穴」に嵌まっている実態が浮かび上がります。
特に目立つのが、「ネットで神パウダーと絶賛されていたのに、自分で使うと数時間でひび割れて毛穴が目立った」という不満です。このケースを深掘りすると、使用している日焼け止めや下地との「相性問題」が浮き彫りになります。シリコーンオイル主体のさらさら系下地の上に、強烈な皮脂吸着パウダーを重ねてしまうと、肌表面の水分が完全に奪われ、ちりめんジワのような乾燥崩れを引き起こします。反対に、油分の多い高保湿リッチクリームやバーム系下地の上にパウダーを適当に乗せると、混ざり合って白濁したドロドロ崩れへと直行します。
また、現場のメイクアップ現場で頻繁に目撃されるのが「パフを肌の上で滑らせて擦る」という悪癖です。摩擦によって下地の被膜が削り取られ、剥がれた下地とパウダーが混ざることで、塗った瞬間からムラが発生してしまいます。崩れ知らずの端正な仕上がりを維持しているユーザーは、例外なく「滑らせる」のではなく「垂直にスタンプするように置く」動作を徹底しています。