発売当初から順風満帆だったわけではありません。リリース直後は各地のレコード店やラジオ局を地道に巡り、生の歌声を届ける草の根のプロモーションが続けられました。その圧倒的な歌唱力と胸を打つメロディが口コミやネットの反応を通じて広がり、異例のロングセラーを記録してオリコンチャート1位を獲得しました。
森山直太朗氏の代表曲・名曲ランキングを挙げると、『夏の終わり』『若者たち』『生きてることが辛いなら』『虹』など数多くの傑作が存在しますが、その中でも『さくら』の存在感は突出しています。
友人の結婚を祝う私小説的な背景を持ちながらも、歌詞の中には特定の学校名や具体的なシチュエーションが限定されていません。「大切な人との別れと再会の約束」という根源的なテーマを描いているからこそ、卒業式はもちろん、結婚式での門出、転職や上京といったあらゆる人生のターニングポイントで支持され続けています。