かつてニュージーランドのお酒といえば、世界的な評価を確立したマールボロ産のソーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワールが代表格だった。しかし2026年の現在、シーンの主役に躍り出たのは、各地の小規模蒸留所が手がけるイノベーティブなクラフトスピリッツだ。
特に注目を集めているのが、先住民マオリの伝統ハーブ「カワカワ(Kawakawa)」や「マヌカ(Manuka)」の葉をボタニカルに使用したジンである。一口含んだ瞬間に鼻腔を抜けるのは、ニュージーランドの原生林を歩いているかのようなフレッシュで爽快な香り。地元のバーテンダーたちは、これらのスピリッツを基酒に、地元の野生ミツバチが作るハチミツやフレッシュなシトラスを組み合わせたシグネチャーカクテルを展開している。一杯のグラスが、まるでニュージーランドの壮大な自然そのものを語りかけてくるようだ。