ローリー、ダーラム、チャペルヒルという3つの都市が形成する「リサーチ・トライアングル・パーク(RTP)」の熱気は冷めやらない。全米屈指の名門大学群から供給される高度人材を背景に、AI半導体開発や次世代バイオテクノロジーの研究所が相次いで新設されている。西海岸のテックエリアに比べてオフィス賃料や生活コストが抑えられる点も、企業や若手エンジニアを惹きつける大きな要素だ。
緑豊かな森林の中に近代的なガラス張りの研究棟が点在する光景は、一見すると静寂に包まれている。しかし一歩足を踏み入れれば、そこはグローバル市場の明日を決める知の激戦区だ。スタートアップから巨額の資金を得たメガテックまで、多様なプレイヤーが互いに刺激し合いながら、新たな産業の芽を次々と育てている。