フー・ファイターズを語る上で避けて通れないのが、メンバー構成の劇的な変化と現在のバンド状態です。屋台骨であったドラマー、テイラー・ホーキンスの急逝はバンドを解散の危機に追い込みましたが、彼らは音楽を鳴らし続ける道を選びました。
後任として迎えられたジョシュ・フリーズは、ナイン・インチ・ネイルズ、ガンズ・アンド・ローゼズ、スティング、パーフェクト・サークルなど数多のトップアクトで叩き叩き抜いてきた百戦錬磨のセッションドラマーです。彼が叩き出す精密機械のような正確さと圧倒的なパワーは、初期のニルヴァーナ時代を彷彿とさせる獰猛な推進力をバンドに注入しました。
一方で、フロントマンであるデイヴ・グロールの現在にも注目が集まっています。私生活における様々な報道や波瀾がありながらも、ステージに立てば3時間近く叫び、走り、ギターをかき鳴らすロック界のラストヒーローとしての求心力は一切衰えていません。関係者の証言によれば、デイヴは現在も貪欲に新曲のアイディアを書き溜めており、バンド内の結束力はジョシュの加入によって技術的にも精神的にも一段と引き締まった状態を保っています。