『DEATH NOTE』の連載中、読者や登場人物がLの本名を知る術は一切存在しなかった。作中で彼が本名を名乗る場面はなく、物語の第58話「胸中」で命を落とした瞬間ですら、読者に明かされたのは「L」というコードネームのみであった。
この最大の謎に終止符が打たれたのが、2006年10月に刊行された公式解析本『DEATH NOTE HOW TO READ 13』である。初回限定特装版に同梱されたデスノート 13巻 本名カードにおいて、彼の本当の名前が「エル・ローライト」、アルファベット表記のL 本名 スペルが「L Lawliet」であることが公式に明かされた。
この「L」はイニシャルや略称ではなく、ファーストネームそのものがアルファベット1文字の「L」という極めて特異な設定となっている。公式ファンブック内のインタビューにおいて、原作担当の大場つぐみ氏は「本編連載中から本名は決まっていたが、作中で明かす必然性がなかったため最後まで伏せていた」という趣旨の証言を残している。この徹底した情報管理こそが、読者に「最後まで本名がわからない絶対的な知性」としてのリアリティを植え付ける要因となった。