受験生の保護者がもっとも頭を悩ませるのが、同志社女子中学のWRコースとLAコースの違いです。WR(Window to the Real world)コースは国公立大学や難関私立大学の一般受験を視野に入れた発展的な学びを展開するコースで、LA(Liberal Arts)コースは同志社大学や同志社女子大学への進学を主見据えた幅広い教養学習を行うコースとして設計されています。
しかし、学校公式案内でも明記されている通り、中学3年間は平日週5日間をLA・WR混成クラスで編成し、ホームルームや通常授業を共同で受けるという構造上の大きな特徴があります。これは思春期においてコース間で過度な優劣意識を持たせず、互いの個性を認め合う協調性を養うための独自の教育方針です。その一方で、発展的な学力養成が求められるWRコースの生徒は、土曜日に開講される「WR特別授業」でハイレベルな数学演習や英語探求に取り組みます。
高校1年次からは本格的なコース別編成へと移り変わります。LAコースは高2までリベラルアーツを広く修めたのち、高3で個別の進路に合わせた探求型学習を展開します。一方のWRコースは、難関国立大学や医学部などを目指す特化型カリキュラムへと突入します。安易に「難易度が高いからWR」と選ぶのではなく、家庭が娘の中高6年間に何を求めるのか、一般入試の荒波に挑ませる覚悟があるのかを早期に見定める必要があります。