夜間のハミングだけが彼らの「言語」ではない。危機が迫った際や興奮時には、意外なほど荒々しい音を発する。若い個体が母親を呼ぶ際に見せる「メェー」というヤギに似た甲高い鳴き声は、飼育員の間では比較的知られた現象だ。
成獣になると、威嚇や警戒のサインとして「シュッフ」「フシュッ」と短く激しく鼻息を噴き出す。さらに、オスの求愛行動時や個体同士の小ぜり合いでは、喉の奥から絞り出すような低い「ウー」という唸り声(グラント)も観測されている。最近の研究では、人間には聴き取れない20ヘルツ以下のインフラサウンド(超低周波音)を使って、数キロメートル離れた仲間と交信している可能性すら指摘されている。