「純粋な愛」や「あなたを崇拝する」といった辞書的な意味だけで、届いたメッセージを片付けようとすると火傷をする。スマートフォンの画面越しに交わされる対話において、白という色はあまりにも多義的だ。LINEでの何気ない返信や、InstagramのDM・ストーリーへのリアクションで使われる白いハートには、送り手の巧妙な心理的計算が隠されているケースが少なくない。
情熱的な赤を投げかけるには重すぎるが、かといって無機質すぎる絵文字ではそっけない。そんな絶妙な曖昧さを残すための「安全装置」として機能しているのだ。本音を隠した「好意の匂わせ」であることもあれば、単に画面全体のトーン&マナーを美しく整えたいという洗練された美意識のあらわれである場合もある。相手がどのスタンスでそのハートをタップしたのか、前後の文脈を見極めることこそが真意解明への第一歩となる。