今年の店頭で特に目を引くのは、カラーバリエーションの豊かな広がりだ。長年主流だった漆黒(ブラック)に代わり、深みのあるダークネイビーや、知的で洗練されたチャコールグレーが圧倒的な支持を集めている。光の当たり具合でかすかに表情を変えるアースカラーや、落ち着いたブラウンを取り入れるチャレンジャーも珍しくない。
シルエットのトレンドもまた、大きな進化を遂げた。従来のタイトなリクルートシルエット一辺倒から抜け出し、適度なゆとりを持たせたドロップショルダーやワイド気味のスラックスが若者の心を掴んでいる。窮屈さを感じさせないコンフォートな仕立てでありながら、肩のラインと首元を美しく見せる立体裁断が施されており、写真映えを意識するSNS世代のニーズに完璧に応えている。