六代目山口組の組織図において、頂点に立つのは司忍(篠田建市)六代目組長ですが、ピラミッド型組織の実務を直接統括しているのは若頭です。組長が「象徴」「絶対的な親分」として君臨するのに対し、若頭は直参(直系組長)と呼ばれる全国の幹部たちを束ね、日々の組運営や掟の遵守を徹底させる執行部のトップを務めます。
若頭の下には、それを補佐する複数の若頭補佐が配置され、組織運営、渉外、警備、財務などの実務分掌を担当します。しかし、人事の最終決定権や直参の昇格・降格・処分(絶縁や破門など)の実権は若頭の意向が極めて強く反映される構造です。この強固な中央集権システムがあるからこそ、数千人規模の構成員を抱える巨大組織が統制を維持できています。
警察当局の幹部も「山口組の日常的な意思決定や戦略方針は、若頭の決裁なしには一切動かない」と指摘するように、対外的な交渉や抗争時の指揮権を含め、山口組におけるナンバー2の権限は他団体の追随を許さない絶対的な重みを持っています。