長野と青森に拠点を置くアクトギアの製造ラインは、大量生産の波に背を向け、徹底した品質主義を貫いている。金属パーツの自社削り出し技術からスタートした歴史を持つ同社だからこそ、スノーボード内部のコア材(木芯)の削り出し精度はミリ単位どころか0.1ミリ以下の世界で制御されている。2026年シーズン、同社が新たに採用した超高密度ポプラと竹を複合した新開発コアは、板全体に均一でしなやかな反発をもたらした。
プレス工程における温度と圧力の管理にも一切の狂いがない。海外の大規模工場で作られる量産品とは一線を画し、一本ごとに異なる木の個性を熟練職人の目が削り具合でアジャストする。この手間暇こそが、ハードな使用条件下でもへたりにくく、シーズンを通して本来のフレックスを維持し続ける圧倒的な信頼性の源泉だ。