来場者を思わず笑顔にさせるのが、名物の「おねだり」ポーズだ。専用の餌である「クマのクッキー」や旬のリンゴを手にした人間を見つけると、ヒグマたちは一斉にアピールを開始する。
二本足でしゃんと立ち上がり、両手を大きな顔の横でバタバタと振るクマ。あるいは、自分の足を抱え込んでゴロゴロと転がりながら視線を送るクマ。一頭一頭、アピールの仕方が驚くほど異なっている。これは教え込まれた芸ではなく、人間との関わりの中でヒグマたちが自発的に編み出した「工夫」の産物なのだという。彼らの高い知能と豊かな感情表現を観察していると、時間を忘れて引き込まれてしまう。