数字上の「25度」という気温は、一般的に夏日(なつび)の入り口とされる。しかし、人間が肌で感じる「体感温度」は、湿度、風速、そして直射日光の強度によって激しく上下する。温度計が25度を示していても、湿度が低い春先や初秋であれば爽やかに感じられ、湿度が60%を超える初夏や梅雨時にはジメジメとした不快感が生じる。
さらに2026年の都市環境では、局所的なマイクロクライメイト(微気候)の影響が顕著だ。ビル街の風抜け、冷房が強く効いた公共交通機関、日陰と日向の著しい温度差など、一日の移動の中で体感温度は5度以上容易に変動する。だからこそ、固定観念にとらわれない柔軟なレイヤード戦略が不可欠になるのだ。