物語の全編を通した最大のアークは、上水流涼子がなぜ弁護士資格を剥奪されるに至ったのかという事件の真相だ。第1話から何気ない会話や背景の小物、小道具に仕込まれていた小さな違和感が、クライマックスに向けて怒涛のように回収されていくプロセスは圧巻である。
特に注目すべきは、涼子をハメた黒幕の正体と、その動機に繋がる過去の事件の伏線だ。涼子が時折見せるフラッシュバックのシーンや、貴山が密かに調べていたデータの断片など、再放送や配信で改めて見返すと「ここに手がかりがあったのか」と驚かされる場面が多い。単なる一話完結型の事件解決ものにとどまらず、全体を貫く巨大な陰謀の伏線回収が見事に決まった瞬間、視聴者は爽快感と戦慄を同時に味わうことになる。