若松親方が襲名している年寄名跡「若松」には、角界の伝統と部屋統合の深い歴史が刻まれています。かつて若松部屋を率いていたのは、名大関として一世を風靡した元大関・朝潮(4代朝潮太郎)でした。若松親方はこの先代師匠に心酔して入門し、相撲の基本から力士としての生き様まで徹底的に叩き込まれました。
2002年、師匠の若松親方が名門・高砂部屋の第7代高砂を継承することになり、これに伴って旧若松部屋は高砂部屋と合流・統合されました。若松親方も現役引退後の2005年以降、名跡「若松」を受け継ぎ、師匠の元で部屋付き親方として後進の指導にあたることになりました。
師匠である元大関・朝潮が大切にしていた「明るく、力強く、礼儀正しい相撲道」の精神は、現在の若松親方の指導方針にも色濃く受け継がれています。伝統ある高砂の看板を背負いながら、若松の名跡が持つ誇りを土俵下から支え続けています。