インフレや原材料費の高騰が叫ばれる中、個室焼き肉の平均客単価は上昇傾向にある。都内の高級店では1人あたり2万5000円〜4万円が相場だが、それでも予約枠は埋まり続けている。
背景にあるのは、「安さ」ではなく「失敗できない特別な時間」への投資意識だ。記念日、重要な契約結び、あるいは自分への最高のご褒美。価値ある体験に対して対価を払う消費マインドが明確化しており、中途半端な居酒屋に行くくらいなら、確実に満足できる個室空間を選びたいという心理が働いている。SNS時代の「体験の質」を重視する傾向が、この現象を強力に後押ししている。