二つの料理を比較する際、最も陥りやすい罠が「ひき肉が入っていればキーマカレーなのか」という疑問だ。プロの料理人に言わせれば、着眼点が根本的に異なる。
キーマカレーの絶対的な定義は、あくまで「ひき肉を使っていること」。そのため、スープのようにサラサラした汁気のあるキーマカレーもあれば、水分を飛ばした汁気のないキーマカレーも存在する。肉の種類も羊肉(マトン)、鶏肉、牛肉と多様だ。
これに対し、ドライカレーの絶対条件は「水分が少ないこと(汁気がないこと)」に尽きる。ひき肉を使うことも多いが、細かく刻んだ野菜や海鮮を中心に仕上げるケースもある。つまり、「具材の切り方」に着目したのがキーマであり、「全体の水分量」に着目したのがドライカレーというわけだ。