店舗での飲食体験にとどまらず、手前味噌や甘酒造りを学ぶワークショップも予約開始と同時に枠が埋まる人気ぶりだ。参加者の多くは、店で味わった感動を自宅のキッチンでも再現したいと願う人々。幼い子どもから年配者までが同じテーブルを囲み、無心に大豆を潰し、糀を混ぜ合わせる光景が広がる。
単なるレストランの枠を超え、ここは失われつつある日本の食文化の知恵を次世代へと繋ぐ「生きた教室」としても機能している。家庭の台所に再び発酵の香りを蘇らせること。その静かな革命が、この場所から着実に波紋のように広がっている。