給湯器本体に異常がないにもかかわらずお湯が出ない最大の盲点が、屋外の「マイコンメーター(ガスメーター)」による自動遮断と、寒波時の「配管凍結」です。
日本国内の都市ガス・LPガス各家庭に設置されているガスメーターは、震度5弱以上の揺れを感知した場合や、長時間の連続使用、急激なガス流量の増加、微小な圧力低下を感知した際に、保安機能が作動して自動的にガス供給を遮断します。この状態になると、給湯器だけでなくガスコンロも点火しなくなります。
メーターの液晶や赤色LEDランプが点滅している場合、ガスメーターの復帰方法(赤ランプ点滅時)は極めて簡単です。すべてのガス機器を止め、メーター前面の「復帰ボタン」のキャップを外してボタンを奥までしっかり押し込み、ランプが点灯したら手を離します。その後、メーターが安全点検を行っている約3分間、ガスを使わずに待つだけで赤ランプの点滅が消え、通常通りガスが開通します。
一方、冬季の氷点下に達する早朝に多発するのが、給湯器の凍結でお湯が出ない時の対処法に関するトラブルです。配管内の水が氷結している場合、焦って熱湯を直接配管にかけるのは最も危険なNG行為です。急激な熱膨張によって配管やバルブ、接合部が破裂・破損し、数万円以上の漏水修繕費用が発生してしまいます。
凍結時の正しいアプローチは、「気温上昇による自然解凍を待つ」か、急ぐ場合は「給水元栓の周囲にタオルを巻き、30〜40℃程度の人肌のぬるま湯をゆっくりとかけ続ける」ことです。元栓が回るようになり、蛇口から水が出るようになったら、必ず配管周辺から水漏れがないかを確認してください。