家庭で麻婆豆腐を作る際、最も面倒な工程の一つが「豆腐の水切り」だろう。しっかり水切りをしないと、せっかくの麻婆餡が水っぽくなり、味がボヤけてしまう。この長年の課題を解決したのが、近年の食品加工技術の進化だ。
現在、日本のスーパーで急速にシェアを拡大しているのが、最初から水分量を極限まで調整した「水切り不要豆腐」や「充填かため豆腐」といった新ジャンルである。これらはパックから出してそのまま鍋に投入しても、ほとんど水分が抜けない。それでいて絹ごしのような滑らかさを維持しているものもあり、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代の共働き世代から絶大な支持を集めている。