教育現場や福祉施設からも熱い視線が注がれている。折り紙は手先の微細な運動と3次元的な空間認識能力を同時に要求する作業だ。完成形を頭の中で思い描きながら平面から立体へと組み立てていくプロセスは、脳の全頭前野を強力に刺激する。
世代間ギャップを埋めるツールとしての側面も見逃せない。三世代が集まるリビングで、孫が祖父に折り方のコツを教わり、逆に祖父が昭和当時のウルトラマンの熱気を語り聞かせる。スマホの画面から離れ、1枚の紙を挟んで交わされる会話は、効率優先の社会の中で豊かな温もりを取り戻させてくれる。