「Real Love」は、1996年3月4日(米国は3月5日)にシングルとして正式発売され、同月リリースの『ビートルズ アンソロジー2』収録曲のオープニングを飾りました。世界中のチャートを席巻し、全英シングルチャートで初登場4位、全米ビルボードでもトップ10入りを果たす大ヒットを記録します。
しかし、発売直後に大きな波紋を呼んだのが、英公共放送BBC Radio 1による「プレイリスト選外(オンエア見送り)」問題でした。当時の局側が掲げた「若年層(15〜24歳)ターゲットの方針に合わない」という判断に対し、ビートルズファンのみならず音楽界全体から激しい抗議が殺到。ポール自身も英紙を通じて「ビートルズの音楽を年齢で区切るべきではない」と異例の声明を発表する事態へと発展しました。
近年のネット上の反応や音楽評論家の再検証においては、「ジョンのノスタルジックなメロディとジョージのスライドギターが最高の形で調和した名曲」「Free as a Bird以上にビートルズとしての純度が高い」と極めて高い評価を維持しており、時を経ても色褪せないマスターピースとして広く愛され続けています。