ここ数年、グローバルな外食産業における最大のキーワードは「フュージョン(融合)」と「ローカライズ」だ。ユネスコ無形文化遺産にも登録されている日本の伝統的な和食は、世界各地で独自の発展を遂げている。特に東南アジアでは、日本のソウルフードである牛丼が現地の人々の舌に合わせて劇的な変貌を遂げた。
手軽に素早く食べられるファストフードとしての利便性と、新鮮な野菜をふんだんに使うベトナム料理のエッセンス。この2つが出会うことで、従来の重たいイメージを払拭したヘルシーかつ刺激的な新しい丼が誕生したのだ。単なる模倣ではなく、地元の食文化への深いリスペクトが生んだ革新と言える。