SNSやコミュニティサイト(5ちゃんねる、知恵袋など)の生の声を取材すると、「イケボを意識しすぎて逆に痛い」「聞いていて鳥肌が立つ」といった手厳しい意見が目立ちます。いわゆる「勘違いイケボ」に陥ってしまう人には、共通する典型的な落とし穴が存在します。
最も不評を買っているのが「喉を締め付けて無理やり作った不自然な低音」です。地声のレンジを無視して喉仏を力づくで押し下げた声は、聴く側に「息苦しさ」や「わざとらしさ」をダイレクトに伝えてしまいます。知恵袋の投稿でも「無理にドスを利かせたような喋り方をされて冷めた」という女性からの声が散見されます。
また、「過剰な息漏れとナルシシズム」も敬遠される要因です。すべての語尾を過剰なウィスパーボイスにしたり、不自然な溜息を混ぜたりする話し方は、相手との対話ではなく「自分の声に酔っている姿勢」が透けて見えてしまいます。現場の音声ディレクターも「本物のイケボとは、声そのものを主張するのではなく、言葉の意味や感情を最もクリアに届けるための器である」と指摘しています。