式典時における立ち姿の美しさを決定づけるのが、飾緒の流れるラインと階級章の位置関係だ。警視庁をはじめとする各都道府県警察の儀礼服では、飾緒が右肩の肩章下部から右胸のボタンにかけて美しく弧を描く。
消防士の礼服・儀礼服においても飾緒は右肩を起点とするが、階級章の収まる位置とのバランスが絶妙に計算されている。消防士の階級章は、消防士長や消防司令、消防正監といった階級ごとに桜星の数や金のラインの太さが変化し、胸元で圧倒的な存在感を放つ。階級章が右胸か左胸か、あるいは肩章と一体化しているかを観察するだけで、その人物が歩んできたキャリアと組織での役割が瞬時に読み取れる仕組みだ。