かつて街中を埋め尽くした暴走族は、なぜ姿を消したのでしょうか。暴走族壊滅の理由と経緯を辿ると、治安当局による法整備と社会構造の変化という2つの決定打が存在します。
最大の転換点は2004年の道路交通法改正です。これにより「共同危険行為等の禁止」の罰則が大幅に強化され、現場での現行犯逮捕や車両の直接押収が可能になりました。さらに暴走族追放条例の制定、監視カメラ網の整備、少子化や若者のバイク離れが重なり、かつてのような大規模集会は物理的に不可能となったのです。
こうした取り締まりの強化に伴い、かつての走り屋やOB層の間で広がったのが旧車會と暴走族の違いと現在のあり方です。旧車會は基本的にナンバーを取得した合法的な車両で昼間にツーリングを楽しむ趣味の団体と位置づけられていますが、一部ではコール(空ぶかし)や違法改造による騒音が問題視されるなど、警察とのいたちごっこは形を変えて続いています。