針も糸も一切使わない。それでいて高級ブティックの既製品のような立体感を生み出す技法が存在する。用意するのは、お気に入りのハギレ布と布用強力接着剤、またはアイロン熱で接着するシートだけだ。伝統的なソーイングの技術を現代的にアップデートしたこの方法は、作業時間を劇的に短縮させる。
失敗しない最大の鍵は、端処理と中央のしわ寄せ(プリーツ)にある。布の端を数ミリ内側に折り込み、裁縫用具大手のクロバー株式会社が手掛けるような高精度なアイロン接着テープでしっかり固定する。これだけで糸くずが出ず、シャープな輪郭が完成するのだ。次に長方形に整えた布を上下から三つ折りにし、中央をきゅっと絞る。ここで中央を細い針金や耐熱テープで仮止めしてから中央帯を巻き付けるのが、型崩れを防ぎプロ級の立体感を出す秘密のテクニックだ。所要時間はわずか10分。不器用を自認する人でも、驚くほど整ったリボンが手に入る。