漢方治療の根幹をなすのが、個々の患者の体質や病態を示す「証(しょう)」の鑑別だ。同じように見えるニキビ跡であっても、顔が火照りやすく赤みが強いタイプと、冷え性で肌色がトーンダウンしているタイプでは、選択すべき処方が正反対になることも珍しくない。
現代の皮膚科学においては、視診や問診を通じて患者の水分代謝や血液の巡りを精密に分析する。一人ひとりの「証」にジャストフィットした処方を行うことこそが、副作用を抑えつつ最大の美肌効果を引き出す秘訣だ。自己判断での服用を避け、専門の医師や薬剤師による丁寧なカウンセリングを受けることが改善への最短ルートとなる。