熊野三山を参拝する際、どのような順番で巡るべきか悩む旅行者は少なくありません。平安時代の中皇族や貴族が行った「熊野詣」の伝統的な順序は、京都から南下してまず熊野本宮大社へ参り、そこから熊野川を舟で下って熊野速玉大社へ至り、最後に熊野那智大社を詣でるルートでした。
この順序には精神的な意味合いが深く込められています。
- 第1の社:熊野本宮大社 = 来世の救済(阿弥陀如来)を祈り、未来への希望を抱く
- 第2の社:熊野速玉大社 = 現世の救済(薬師如来)を祈り、今ある生命とご縁に感謝する
- 第3の社:熊野那智大社 = 過去世の救済(千手観音)を祈り、これまでの罪障を消滅させる
公共交通機関やレンタカーを利用して1泊2日で効率よく回る場合、初日に本宮大社を参拝したのち新宮へ移動して宿泊、翌朝に神倉神社と速玉大社を巡り、午後に那智大社と那智の滝を訪れるルートが最もスムーズです。新宮市街地は宿泊施設や飲食店が豊富に揃っているため、熊野三山巡りの拠点として絶好のロケーションといえます。