劇場版三部作のクライマックスとも言える上弦の弐・童磨との戦いは、カナヲというキャラクターの感情が爆発する決定的な瞬間だ。しのぶを目の前で喰われ、かつてない激昂を見せる彼女の姿に、多くの観客が息を呑んだ。冷徹で感情を持たない童磨に対し、カナヲが放った「あなた、何のために生まれてきたの?」という辛辣な問いかけは、彼女が完全に「自分の言葉」を取り戻した証拠でもある。
この戦いで彼女は、花の呼吸の終ノ型「彼岸朱眼」を使用する。失明のリスクを冒してまで視界を極限まで引き上げるこの技は、彼女が「未来を見る」ためにすべてを賭けた決意の象徴だ。嘴平伊之助との共闘、およびしのぶの遺志を継いだ作戦の遂行は、単なる復讐劇を超えた、魂の救済のドラマとして描かれている。