灯油配管の施工では、液体燃料特有の浸透性の高さと屋外環境の温度変化に耐えうる継手を選定しなければなりません。住宅設備で広く用いられる灯油配管継手の種類は、接続方式によって大きく3つに分類されます。
最も普及しているのが、銅管の先端をラッパ状に広げて密着させるフレア継手(灯油用)です。金属面同士を圧着させるメタルタッチ構造のため、正しいトルクで締め付けることで極めて高い気密性を発揮します。次点で多用されるのが、銅管を切断して差し込みリング(そろばん玉)を食い込ませて締め付けるコンプレッション継手(リング式継手)です。こちらは専用のフレア加工工具が不要なため狭所作業に適しています。さらに、タンクの元バルブやボイラーの給油口との接合には、ねじ込み式のテーパーねじ継手(PT・R/Rc規格)が用いられます。
接続に使用される灯油配管の銅管規格は、外径8mm(5/16インチ相当)または10mm(3/8インチ相当)、肉厚0.8mm以上の「被覆銅管(なまし銅管)」が標準です。耐腐食性と柔軟性を兼ね備えた規格品を選び、配管ルートに過度な引っ張り応力がかからないよう設計することが配管破断を防ぐ大前提となります。