2026年の現在、園内の美しさは一段と研ぎ澄まされている。中心的な鑑賞スポットである茶寮「清羽亭」の周辺は、週末の正午前後になるとどうしても人波が集中しがちだ。そこで、地元記者がこっそり薦めたいのが、正面入り口ではなく「北門」から入る裏攻略ルートである。
朝9時の開園直後、北門から足を踏み入れ、静寂に包まれた竹林小径を抜けて汐入の庭へと進む。このルートを選べば、誰にも邪魔されずに朝日が水面を照らす奇跡のような瞬間を独占できる。春の枝垂れ桜や秋の鮮やかな紅葉はもちろん絶品だが、初夏の青ツツジや、冬のピンと張り詰めた空気の中で揺れる雪吊りの美しさこそ、通が足繁く通う隠れた見どころだ。