靴選びで失敗を避ける上で、足長(cm)と同じかそれ以上に注視すべき指標が「ウイズ(足幅の周囲径)」です。ニューバランスの製品パッケージやベロ裏のラベルには、26.5cmといった数字の横に「D」や「2E」というアルファベットが刻印されています。このアルファベットは性別によって基準が全く異なる点に注意しなければなりません。
メンズ規格の場合、標準幅が「D」、幅広モデルが「2E」、超幅広モデルが「4E」となります。一方、レディース規格では標準幅が「B」、幅広モデルが「D」、超幅広モデルが「2E」という定義になります。つまり、女性が「Dワイズ」のモデルを選ぶことは、メーカー基準としては「ゆったりめの幅広設計」を選んでいることを意味し、男性が「Dワイズ」を選ぶことは「標準からやや細め」を選んでいることになります。
特にユニセックス展開されている「CM996」と、レディース専用設計の「WL996」ではこの差が顕著に現れます。WL996は女性の華奢な足の骨格に合わせてソールが薄めに設定され、足首周りやワイズもタイトに絞り込まれています。女性ユーザーであっても、普段から幅広甲高の自覚がある方や厚手の靴下を好む方がWL996を選ぶと強い窮屈感を覚えるケースがあり、あえてユニセックス仕様のCM996(Dワイズ)をチョイスする方が快適に馴染むという逆転現象が頻繁に起きています。
また、スニーカー選びで最も比較されるナイキ(NIKE)とのフィッティング差についても明確な傾向が存在します。ナイキの看板モデルである「エアフォース1」や「ダンク」、各種エアマックスシリーズは、全体的に甲が低く土踏まずからヒールにかけての絞り込みが強いアメリカンラストが主流です。そのため、ナイキ基準でジャストサイズを選んでいるユーザーがニューバランスの「574」や「2Eワイズ展開モデル」に履き替えると、「ニューバランスはかなり大きめで幅が広い」と感じることになります。逆に、普段ナイキで親指や小指が当たらないよう+0.5cmアップして履いている人は、ニューバランスの「996(Dワイズ)」や「2002R」であれば、そのナイキと同じ表記サイズを選ぶことでジャストな収まりを手に入れられます。