一般隊士の最高位である「甲」に到達したとしても、その上に君臨する「柱(はしら)」との間には、超えられない深淵が存在する。柱になるための条件は極めて過酷だ。「甲」の階級に達した上で、鬼を50体討伐するか、あるいは十二鬼月(じゅうにきづき)と呼ばれる強大な鬼を倒さなければならない。
このルールは、単なる年功序列の否定である。どれだけ長く在籍しても、圧倒的な「成果」を出さなければトップマネジメント層(柱)には登り詰められない。一般隊士たちが「自分たちは捨て駒だ」と自嘲するシーンがあるが、これは現代のスタートアップや外資系企業における、コアメンバーと一般社員の格差にも通じる痛烈な描写と言えるだろう。