若い世代にとって、えんがちょの最も有名なビジュアルソースは、スタジオジブリの名作映画『千と千尋の神隠し』かもしれない。主人公の千尋が、ハクの体から出てきた黒い虫を踏み潰した際、釜爺(かまじい)が「エンガチョ!千、エンガチョ切って!」と叫び、千尋が指をクロスさせて釜爺がそれを手で切るシーンだ。
あのシーンは、まさに日本古来の「穢れ祓い」をアニメーションで見事に表現したものだった。2026年代後半の今、ジブリ作品をサブスクリプションやリバイバル上映で観た世代が、あの仕草の持つ「おまじない」としてのキャッチーさに再注目し、自分たちのトレンドに取り入れたという側面も無視できない。