窮地に陥った彼を支えたのは、ほかでもない相方の木下隆行だった。木下自身も過去に自身の不祥事で猛バッシングを受け、松竹芸能を離れていた経緯がある。孤立無援となった二人が再び手を取り合い、TKOとしての活動再開を決意した背景には、お笑いに対する強い執着があった。
結成から数十年、共に汗を流してきたふたりが選んだのは、地方の小劇場やライブハウスを地道に回る全国ツアーだった。かつての大規模ホールとは程遠い環境であっても、ステージに立ち、鋭いコントを披露する姿に、観客の心は少しずつ動かされていく。お笑いコンビとしての絆は、どん底の時期を経てより強固なものへと変化を遂げた。