実は、当時の彼女は極度の人見知りだった。目立つことが苦手で、学校の授業で手を挙げることすら躊躇するようなタイプ。そんな少女の運命が急転したのは、姉のアリスが所属していた事務所の社長から声をかけられた瞬間だった。地元のお祭りに家族で行った際、たまたま見出されたのだという。
最初は芸能界に全く興味がなかった。「お小遣いをもらえるなら」という、子どもらしい素朴な理由で始めたモデル活動。しかし、カメラの前に立つうちに、内に秘めていた表現への欲求が静かに目覚めていくことになる。人見知りだからこそ、役というフィルターを通したときに爆発的なエネルギーを放つことができる。その才能の片鱗は、すでにこの頃から芽生えていた。