彼のグローバルキャリアにおける決定的な分岐点は、やはり欧州ツアーでの戴冠劇だった。2026年の「カズー・オープン・ドゥ・フランス」で見せた圧巻の逆転劇は、欧州のゴルフファンに強烈なインパクトを残した。日本人として同ツアー史上3人目の優勝者となり、さらには年間最優秀新人賞(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)を勝ち取った実績は、彼にPGAツアーへのフルシード権をもたらした。
海を渡った久常は、文化や芝の違いに戸惑う暇もなく、持ち前の適応力を発揮。米国の硬く締め固められたグリーンに対しても、物怖じすることなくアイアンショットを打ち込んでいった。欧州で培った多様なライからの対応力が、過酷なPGAツアーでの生き残りを強固なものにしたのは言うまでもない。