この文化の発展を陰で支えてきたのが、金魚すくい用ポイ(紙ポイ)のシェア大半を担う堀田プラスチック工業株式会社の存在である。かつて針金と薄紙で作られていたポイは、プラスチック成型技術の導入によって品質の均一化と大量生産が可能となった。プラスチックフレームの微妙な弾力と紙の接着強度における精密なバランスは、職人技と近代工業の融合が生んだ傑作といえる。
また、ルールの制定やマナーの啓発、競技の普及活動に貢献しているのが日本金魚すくい協会だ。同協会は段位認定制度などを通じて競技人口の拡大を図るだけでなく、魚を傷つけない優しいすくい方の普及にも力を注いでいる。道具の技術革新と組織的なバックアップが噛み合うことで、伝統的なお遊戯は持続可能なスポーツ文化へと脱皮を遂げた。