誰もが知る「大安」も安定した人気を誇るが、通な購入者たちが熱視線を送るのは「寅の日(とらのひ)」や「巳の日(みのひ)」といった十二支に由来する開運日だ。黄金色の毛並みを持つ虎は「千里を行って千里を帰る」という鋭い行動力から、使ったお金がすぐに戻ってくる象徴とされてきた。高額なジャンボ宝くじを連番やバラでまとめ買いする層にとって、寅の日は精神的なバックボーンとなる絶好の機会だ。
一方、蛇を神使とする「巳の日」や、60日に一度訪れる「己巳の日(つちのとみのひ)」は、弁財天の加護が極めて強く働く日として知られる。財運や芸術運を司る神と縁があるため、購入前に水回りを清めたり財布を新調したりして臨む愛好家が多い。単なる気休めではなく、自らの行動を律するリチュアル(儀式)として機能している側面も見逃せない。